運動をしやすい身体を補助するEMSについて詳しく説明

接骨院・整骨院を開業するのに、用いる機器をどのくらい購入するべきかお悩みの方がいるのではないでしょうか。あなたが開業する際のコンセプトにもよりますが、身体の不調の根本を整えるツールとしてEMS機器を活用するのも一つの選択肢です。
今回は、EMSにどんな効果があるのか、EMSを利用する際の注意点などについて詳しく解説します。

 

1. EMSとは

EMSとは、「Electric Muscle Stimulation」の略で、筋肉へ電流による刺激を与え、普段使われていない筋肉へのアプローチをすることが可能です。
EMSは複合高周波によって筋肉トレーニングやストレッチでは鍛えにくい深層部にあるインナーマッスルにまで、電気刺激が行き届きます。EMSを用いることによって、以下のような効果が期待できます。

1-1. 鎮痛作用を与える

筋肉は収縮運動をすることによって身体の柔軟性を上げています。そのため、日常生活であまり動かなかったり姿勢が悪かったりすると筋肉の収縮運動がうまくできず、肩こりや腰痛、姿勢が悪化してしまうのです。EMSを用いることで、筋肉の収縮運動を促進させるので痛みの出ている部分をダイレクトにほぐすことができ、直接的な施術をより効果的に行うことができるでしょう。また、肩こりや腰痛の予防にもなりますのでマッサージに用いることもできます。

1-2. 基礎代謝を上げる

EMSの周波数による電流よって普段使われていない筋肉へのアプローチが可能となり、筋緊張が改善され血管拡張により、血流がよくなり基礎代謝を上げられます。

1-3. ダイエット効果を期待することができる

接骨院・整骨院では痛みなどの症状の改善を求めて来院する患者さんが多いでしょう。その中には、太り過ぎによって腰や膝に痛みが生じる方もいるのではないでしょうか。
痩せるためにも運動は欠かせませんが、身体が痛むことで運動もままならない方のために、有酸素運動に変わるエクササイズとして用いることも期待できます。

1-4. スポーツを行う人へのコンディションを整える

柔道整復師の資格をお持ちの方の中には、スポーツ選手のトレーナーとして活躍する方もいるかと思います。
EMSはインナーマッスルの強化を補助するので、選手の体幹が鍛えられ怪我の予防にもなります。また、既に怪我をしている場合は治療やリハビリの効果も与えられるので業務の幅が広がります。

2. EMSを使用する際の注意点

EMSは電気を流して施術を行うので使ってはいけない場合があります。使用する際は該当する方ではないかしっかり事前に確認しましょう。

2-1. 心臓が弱い・ペースメーカーを使用している人

心臓は基本的に一定のリズムで動いており、酸素の供給量で脈打つスピードが変わります。そこに電気刺激を与えてしまうと心臓が過度に反応し、異常が発生してしまう恐れがあります。そのため、ペースメーカーなどの医療機器を使っている人や、心臓疾患のある人には使用してはいけません。

2-2. 脳血管障害や心筋梗塞を起こしたことがある人

脳血管障害や心筋梗塞を起こしたことがある方は、血管が拡張することによって血流が良くなると、その影響で再発してしまう恐れがあるため、使用しないでください。コリや腰痛との因果関係がないと思い、治療を求める方もいますが、しっかり説明をしましょう。

2-3. 感覚障害がある人

感覚障害がある方は、電気の刺激が強いか弱いかわからずEMSによる適切な対応を行うことができません。
EMSは電気の周波数を上げる程インナーマッスルに届きますが、50万Hz以上の高周波になると電気刺激から熱刺激になるので、場合によっては流す周波数が強すぎて皮膚に火傷を負わせてしまう可能性があります。

2-4. 妊娠中・産褥期の方

妊娠中や産褥期の方で腰痛を訴えるために施術を求める方もいるかと思いますが、妊娠中はお腹の赤ちゃんへの影響が考えられます。また、産褥期はただでさえ妊娠中の身体が急激に元に戻ろうとしている時期なので突然の出血も考えられます。
産後の方であれば、せめて1ヶ月経った頃に担当医の許可が下りてからの施術が望ましいでしょう。確認をしない状態でのEMSの使用は避けてください。

 

3. まとめ

EMSを用いた施術をすることでインナーマッスルを鍛える補助ができるため、正しい筋肉の使い方を指導し、幹部の症状を改善することも可能です。
EMSの購入等をお考えの方は、「ヒラタメディカル株式会社」にご連絡ください。当社は整骨院などの開業支援に力を入れており、お客様のご要望に合わせて各種医療機器を販売・レンタル・リースいたします。経営に関するご相談も随時受け付けておりますので、ご用命の際はお気軽にお問い合わせください。