体の深部まで赤外線が届くスーパーライザー治療について詳しく解説!

スーパーライザーは、深達性の高い波長帯の近赤外線(0.6μm~1.6μm)を、高出力で体のスポットに照射して治療する光線治療器です。スーパーライザーの効果は高く認められ、日本各地の病院やクリニック・リハビリセンター・接骨院・整体院などに導入され、その数は約30,000台です。今回は、スーパーライザーの治療法やメリットについて解説します。

 

1.スーパーライザーとは何?

スーパーライザー(近赤外線治療器)は、光のなかでもっとも生体深達性の高い波長帯の光(0.6μm~1.6μm)を、パルス照射できる光線治療器です。近赤外線には血管の拡張や神経興奮性の抑制などから、鎮痛・消炎・創傷治癒の効果があります。最高10Wの高出力をパルス照射すると、体の深部にまで届き、治療時間が短時間で済みます。さらに、アームを使用した固定照射も可能で、スタッフの手間も削減できるのです。

また、スーパーライザーは温かい赤い光(近赤外線)で、障害を発症させた患部の血行を改善し、症状を緩和するのです。さらに神経に直接作用して、ストレスなどで常に緊張している神経を鎮め、平常な状態にもどす効果も期待できるのです。製品化から四半世紀経過していますが、重大事故もなく、多くの医療現場で治療用機器として幅広く利用されています。

1-1.治療方法

スーパーライザーの治療方法は、障害を発症している首・肩・腰などの神経に5分~10分程度照射します。近赤外線の照射による皮膚の刺激や痛みを感じる方はほぼゼロで、その他の副作用・合併症もありません。近赤外線は生体への浸透力が強力で、皮膚表面だけでなく筋肉・神経など体の深部に到達し、傷んだ患部の修復を促進します。

1-2.スーパーライザーが適用される症状

スーパーライザーの治療効果が期待できる、具体的な症状は、以下です。

頭痛・肩こり・めまい・耳鳴り・腰痛・膝痛などの関節痛、手足の血行障害・顔面神経麻痺・自律神経失調症・更年期障害・冷え性・便秘・皮膚潰瘍・帯状疱疹・湿疹など

スーパーライザーは、痛みや麻痺・血行障害をともなう疾患から、自律神経系・内分泌系・免疫系の障害まで対処可能です。とても広範囲にわたる疾患に有効に機能します。

1-3.スーパーライザーを使う治療

スーパーライザーは、大別すると2種類の治療に使用されます。一つは、傷んだ筋肉や障害を発症した関節への照射で、もう一つは、星状神経節(せいじょうしんけいせつ)への近赤外線治療です。次章で、それぞれの治療方法と効果など詳しく解説します。

 

 

2.筋肉・関節への照射

スーパーライザーは、体の深部にまで近赤外線を届けられる特徴があります。体の深部にあるインナーマッスルの圧痛部位や、痛みがある関節に照射すると、筋緊張が改善し、血流改善による除痛効果が期待できます。

2-1.肩への照射

五十肩などで肩に痛みを感じる方は多くいらっしゃいます。また、国民病ともいわれる肩こりの痛みに悩む女性も多数です。このような肩の痛みには、スーパーライザーを肩関節周囲の筋肉に照射し、肩関節内の血流を改善させます。その結果、肩の可動域が狭くなった部位の緊張を緩め、動きやすくするのです。また、慢性的な痛みになっている肩こりの症状も緩和されるでしょう。

2-2.腰への照射

加齢や過剰な運動などは、腰椎の変形や脊髄神経の圧迫、しびれや痛みを発症させることがあります。またこのような症状は、筋肉のハリや緊張からくる拘縮が原因するケースも多いのです。スーパーライザーを照射することでハリや拘縮が緩み、しびれや痛みの症状を緩和できます。

2-3.膝への照射

膝の痛みを感じる方も多くいらっしゃるでしょう。痛みがひどくなると歩行困難に陥ることもあります。そのような痛みが出た膝関節や、膝関節周辺の筋肉・靭帯にスーパーライザーを照射すると、動きづらさなどの症状が緩和されます。関節内や周辺組織の血流が改善されて、膝の痛みや腫れが引くのです。

2-4.照射ポイントを広げると効果が増す

スーパーライザーは、即効性があり、照射方法で効果が増すこともあります。厳密には個々の患者の症状で異なりますが、傷んだ箇所1か所に照射するだけでなく、症状により複数個所を照射する治療もあるのです。照射ポイントが広くなることで、いっそう効果的に症状を緩和するケースが見かけられます。

スーパーライザーPX

3.星状神経節への照射

スーパーライザーの真価がもっとも発揮される治療法は、「星状神経節(せいじょうしんけいせつ)」に、近赤外線を照射する治療法です。以前から「星状神経節ブロック」といわれる治療法があります。その治療法を代替えするほど、スーパーライザーが利用されているのです。

3-1.星状神経節ブロック治療とは

星状神経節(せいじょうしんけいせつ)は、C-7の横突起の前方部分の左右にある交感神経節です。以前からの、星状神経節ブロック治療は、星状神経節の前方部分に麻酔薬を投薬することで、星状神経節を遮断するブロック法です。その結果、支配領域にあたる、頭頚部・顔面・上肢・上胸部に治療効果がおよびます。

治療効果は、主に頭部や頚部などの疾患で、むちうち・頚椎ヘルニア・変形性頚椎症・頚椎手術後痛・突発性難聴・顔面神経麻痺・帯状疱疹などに、効果がみられます。

3-2.スーパーライザー照射で同じ効果

星状神経節に、スーパーライザーの照射治療を施すことにより、星状神経節ブロック注射の60~70%の効果有りとの評価を得ております。星状神経節ブロック治療は頸に注射を打つので、痛みが伴います。一方、スーパーライザーの照射は痛みを伴いません。

3-3.スーパーライザー照射のメリット

星状神経節は、交感神経の要所にあたります。交感神経の興奮を一時的に抑制することで、副交感神経が優位に働くのです。その結果、筋肉の緊張状態を改善され全身の血管を拡張させ、血流が改善します。そのため、血流の滞留が原因する疾患の改善効果が期待できるのです。

 

4.スーパーライザーの注意点

多数の治療効果が認められ、治療現場で使われているスーパーライザーですが、施術が受けられない方もいます。まず、心臓にペースメーカーが入っている方は、誤作動の恐れがあり治療は受けられません。また、近赤外線を照射する箇所に入れ墨がある方、妊娠初期の方、新生児や乳幼児なども治療対象外です。

 

5.まとめ

深達性の高い近赤外線を高出力で体の深部に照射して治療する、光線治療器・スーパーライザーは広く効果が認められ、病院やリハビリセンターや整体院・整骨院でも人気です。開発から四半世紀を経過して、その効果は保証されています。慢性的な痛みのある方や不定愁訴の方はスーパーライザーで治療を受けてみませんか。

「ヒラタメディカルサポート株式会社」は、千葉県市川市にあり、医療機器・医療関連用品などの販売やリースを行う会社として、2011年(平成23年)9月に設立いたしました。スーパーライザーも取り扱っております。その他にも、最新の医療機器を多種類用意しております。

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