整骨院を開業するとなった場合、必ず必要になるものの一つに「開業資金」が挙げられます。自己資金ですべてをカバーすることもあるかと思いますが、多くの場合融資などを受ける傾向にあるといえるでしょう。しかし、どのように調達すればいいのかご存じない方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、整骨院を開業する際に必要となる資金の調達方法やポイントをご紹介いたします。
1.整骨院の開業に必要となる資金の内訳
整骨院開業に必要となる資金の内訳としては、以下の4つが挙げられます。
1-1.店舗資金
まずは店舗資金です。これは整骨院の建物や土地、物件の取得に関わる費用が該当します。駐車場が必要となる場合にはそれも含まれます。店舗そのものに対して必要となる資金と思うとわかりやすいでしょう。
地域や面積によって大幅に変わる部分ですので、費用を抑えるのであれば郊外を選択するなど工夫が必要となります。ただし路面店であれば集客が見込めるため、バランスが大切です。
1-2.内装・外装資金
内装や外装に対して充てられることになる資金です。建物の設計をはじめ、デザインや実際の工事をするために必要となります。できるだけコストの低い建材を選択したり、シンプルなデザインにすることで抑えたりすることができるでしょう。見た目次第で集客への影響も考えられるため、予算と見た目の両立が難しい部分になります。
1-3.機械・備品資金
施術で使用する医療機器や、消耗品をはじめとする備品関連のための費用です。具体的にはデスクや椅子、ベッドなども挙げられます。院内の広さによって設置するベッドや機器の数量は変わる部分となるため、面積が広いほど高額になってしまいがちです。
1-4.広告宣伝資金
整骨院の看板をはじめ、チラシやウェブサイトの制作など、広告宣伝に対して発生することになる資金です。どれだけいい整骨院であっても、極端な話、存在が知られていなければ来院することはないでしょう。まずはどんな整骨院か知ってもらい、とにかく一度通ってもらうことが重要です。
1-5.運転資金
こちらも必要不可欠な資金です。保険請求の入金が３ヶ月～６ヶ月後ということも珍しくはありません。少なくとも半年分の運転資金を考えておく必要があります。一月60万前後は、見ておくべきです。半年間で300万から400万は用意しましょう。
2.整骨院の開業に必要となる資金の調達方法
自己資金が少ない場合に困ってしまうのが資金の調達方法です。整骨院の開業のための資金は内容次第で変動するため、用意した自己資金では最終的に足りなくなってしまうこともあるでしょう。そもそも予算オーバーということも考えられますが、その際は以下の方法で資金を調達することが可能です。
2-1.日本政策金融公庫を活用する
一つ目の資金調達方法は、日本政策金融公庫を活用するという方法です。国が出資している金融機関となり、低金利や長期間も可能などメリットも多いため、融資をしてもらう手段として非常に有効な手段といえるでしょう。無担保あるいは無保証人制度を活用できるというのも大きな魅力です。
ただし、開業に必要な資金の約2～3割は自己資金として用意していなければ融資に結びつかない恐れがあります。あくまでも一定の自己資金を用意した上で、それでも不足している場合に活用できる手段です。
2-2.銀行や信用金庫を活用する
街中にある銀行や信用金庫からも融資を受けることが可能です。過去に融資を受けたことがあり、しっかりと返済したという実績があれば高額の融資も受けられるでしょう。ただし、日本政策金融公庫に比べると融資のための審査が厳しいため、融資に至らなかったケースも多く存在します。
2-3.親族などを頼る
金融機関からの融資が難しい場合には、親族などを頼るというのも資金調達の立派な手段です。ただし、金額や返済有無の確認が取れるかどうかによって、贈与税の課税対象になる恐れがあるため要注意です。
3.資金が少ない場合に整骨院を開業するためのポイント
資金が少ない場合でも整骨院を開業するためのポイントとしては、以下の2つが挙げられます。
3-1.居抜き物件を選択する
以前整骨院や接骨院として使われていた物件であれば、そのまま居抜き物件として活用することが可能です。内装工事費を大幅にコストダウンすることになるため、資金を抑えられるでしょう。
3-2.医療機器をレンタルする・中古を使用する
医療機器を新品で購入するとなると、資金もそれなりに必要になります。そこで中古のものにするか、レンタルすることによって開業時の資金は一気に抑えられるでしょう。いずれにしてもメリット・デメリットはありますので、しっかりと検討した上で決めることをおすすめします。
4.まとめ
整骨院を開業する際、必要となる資金の内訳をまずは把握することが大切です。その上ですべて自己資金によって用意ができるかの検討を行うことになるでしょう。もしも自己資金だけでは足りない場合には、金融機関へ融資の相談をすることになります。今回ご紹介したポイントを押さえた上でおこなうといいでしょう。
「ヒラタメディカルサポート株式会社」では、医療機器のレンタルやリース、販売を行っています。その他にも開業に関する全般的なサポートもしているのです。整骨院開業を目標としていても資金面で不安があるという方はお気軽にご相談ください。全力でサポートいたします。
